・眼は高性能のオートフォーカス
・「ピント合わせ」と「寄り眼」
・屈折異常とは
→ 斜位・眼位検査・プリズムの話
・眼鏡はただ見えるだけじゃダメ
・斜位(かくれ斜視)とは?
・プリズムによる斜位の補正
・こんな症状があったら
→ メガネレンズの話
・メガネレンズの素材
・非球面レンズと球面レンズ
・凸レンズを薄くする
・調光レンズは1本二役
・クールな印象ライトミラーコート
・レンズの価格
→メガネフレームの話
・メガネフレームの原産国表示
・超弾性メガネフレーム
・品質の良いメガネフレームとは
・フレーム選びに潜む落とし穴
・メガネフレームのバリエーション
→ シニアメガネの話
・シニア眼鏡は「使い分け」で快適
・遠近累進との使い分けパターン
・シニア眼鏡作りは手間かけて
→ メガネのメンテナンス
・メガネはとってもデリケート
・プラスチックレンズのご注意
・メガネのアフターケア
・ヨネヤのメガネ修理
→ メガネ通販の問題点
・メガネ通販とは
・眼鏡を雑貨のように扱えるのか
・通販メガネのアフターケアは?
・「手軽さ」と引き換えに……
→ その他メガネの話
・メガネとファッション
・伊達メガネでイメージアップを!
・日本のメガネ技術は野放し状態
・良いメガネをつくるための5箇条
LEDの利点は何と言っても省エネ効果でしょう。当店でもスポットライトをハロゲンからLEDに交換して電気代がかなり安くなりました。
一般照明だけでなく液晶画面にも使われていますが、明るさを強調するために可視光線の中でも波長の短い青色光線(ブルーライト)が多く、それが眼の疲れを誘発しやすいと言われています。
また、 青色光線は大気中の塵などにより散乱しやすく、コントラストを低下させる原因になります。
某雑貨メガネ店が「青色光線をカットする」と大々的に宣伝したパソコン用メガネが爆発的に売れた時期がありました。
それ以来「パソコン用メガネ」といえば「ブルーライトカット」が定番のようになってしまいました。
現在ではブームは過ぎ去り、ドラッグストアやホームセンターなどでも売っていますが「青色光線を一定量カットするだけ」の既製品でそんなにパソコン作業が楽になるのでしょうか?
大手レンズメーカーも、こぞってブルーライトをカットするレンズを発売しています。
実際に装用してみると、わずかながらコントラスト(クッキリ感)が向上しますが、感じ方には個人差があり「特に変化はない」と言う方もいらっしゃいます。
通常のレンズと価格的に大差ないものもありますから選択肢のひとつとして店頭でお試しになると良いと思います。
私たちの眼は手元を見ようとすると、調節と輻輳により対象物がはっきり、ひとつに見えます。しかし調節力は老眼世代でなくても徐々に減衰します。
パソコン作業で起こる疲れ眼は、ブルーライトだけでなく、まばたきの回数が減って眼が乾燥するのも原因のひとつと言われますが、それよりもモニターやキーボードなど近距離を見続け、ピント合わせをし続けることの負担の方がはるかに大きいのではないかと思います。
年齢が若く、視機能に特に問題のない方でも、生身の人間なのですから長時間モニターを見続ければ疲れても当然です。「パソコン用メガネ」とは、年齢に関係なく、無理を和らげた適正な調節状態でパソコン作業ができるようなメガネだと思います。パソコン作業による疲れ眼を解決するには、専門的な知識や技術が必要なのはもちろんですが、測定に適した視力表が威力を発揮します。パソコン作業における眼の疲れは、視線の潜在的なズレ(斜位)や、両眼がバランスよく機能していないことが原因の場合もあります。
モニターの位置(距離や高さ)を事前に確認しておいてください。ご使用状況をできるだけ再現して測定させていただきます。