・眼は高性能のオートフォーカス
・「ピント合わせ」と「寄り眼」
・屈折異常とは
→ 斜位・眼位検査・プリズムの話
・眼鏡はただ見えるだけじゃダメ
・斜位(かくれ斜視)とは?
・プリズムによる斜位の補正
・こんな症状があったら
→ メガネレンズの話
・メガネレンズの素材
・非球面レンズと球面レンズ
・凸レンズを薄くする
・調光レンズは1本二役
・クールな印象ライトミラーコート
・レンズの価格
→メガネフレームの話
・メガネフレームの原産国表示
・超弾性メガネフレーム
・品質の良いメガネフレームとは
・フレーム選びに潜む落とし穴
・メガネフレームのバリエーション
→ シニアメガネの話
・シニア眼鏡は「使い分け」で快適
・遠近累進との使い分けパターン
・シニア眼鏡作りは手間かけて
→ メガネのメンテナンス
・メガネはとってもデリケート
・プラスチックレンズのご注意
・メガネのアフターケア
・ヨネヤのメガネ修理
→ メガネ通販の問題点
・メガネ通販とは
・眼鏡を雑貨のように扱えるのか
・通販メガネのアフターケアは?
・「手軽さ」と引き換えに……
→ その他メガネの話
・メガネとファッション
・伊達メガネでイメージアップを!
・日本のメガネ技術は野放し状態
・良いメガネをつくるための5箇条
メガネはお顔にかけるものですから、とても目立ちます。
服やアクセサリーには気を遣っても、メガネが汚れていたりキズだらけでは、せっかくのオシャレも台無しです。「身だしなみはまずメガネから」といきたいところです。
無造作なかけはずしはフレームに無理な力が加わります。
その積み重ねが「突然の破損」につながることもあります。
メガネフレームには皮脂や汗、化粧品や整髪料が付着します。
クリーナーでは落ちにくい場合はメガネ専用洗剤か食器洗い用の中性洗剤で水洗いするときれいになります。
ただし、フレームが痛んでいるとおすすめできません。
座布団や車の座席、足元など、低い場所はメガネにとって危険地帯です。
うっかり座ってしまう、踏んでしまう恐れがあります。
また、小さなお子様の手の届かない場所に置く事も必要です。
ケースにしまう習慣をつけておけば最悪の事態は回避できるかもしれません。
・細部の汚れが落とせない
・掛け具合いがきつい(ゆるい)
・丁番が固くてテンプル(つる)がたたみにくい
・テンプルのバタつき
・ネジのゆるみ、部品のはずれ(紛失)
・変形、破損 (接着剤の使用厳禁!)
そのままにしておくと快適に使えないばかりか破損の恐れもあります。また、フレームの修理は手作業の工程が多く、金額も日数もかかります。
どうかメガネは大切に扱ってください。
メガネレンズの主流はプラスチックです。
傷つきにくいコーティングもありますが、ガラスのようなわけにはいきません。
また、耐薬品性・耐熱性も強くありませんので丁寧にお取り扱いください。
キズを防ぐためにとても大切なことです
1・清潔なメガネクロスやティッシュペーパーで、専用クリーナーをつけて優しく拭いてください。
2・ゴシゴシ(特にタオルやハンカチなどで)拭いてはレンズもかわいそう!
3・レンズに砂埃などが付着した場合は、軽く払ってから、または水洗いしてから拭いてください。
4・汚れがこびりつくと落としにくくなります。レンズはいつもキレイに!
5・汚れが落ちにくい場合は、レンズ専用の洗剤や食器洗い用中性洗剤で水洗いしてください。
コート膜の劣化を防ぐためにとても大切なことです
プラスチックレンズのコート膜の耐薬品性はさほど強くありません。
成分によっては付着したまま放置するとコート膜が劣化する原因になります。レンズへの付着物は速やかにきれいな水で洗い流してください。
身近にあるものでは、せっけん類・漂白剤・カビ取り剤などがアルカリ性、酢やトイレ用洗剤などが酸性です。
また、汗や温泉の成分にもアルカリ性と酸性があります。
1・メガネの水洗いには、メガネ専用洗剤か食器洗い用中性洗剤以外は使用しないでください。
2・カビ取りスプレーを使用するときに装用するメガネは、痛んでも構わないものをご使用ください。
3・メガネを温泉の湯に浸けないでください。
4・汗をかいたらメガネは水洗いしてください。
5・ヘアスプレーを使用する際は、必ずメガネをはずしてください。噴霧された成分がレンズに付着すると簡単に落とせません。
コート膜の劣化や、本体に過度のひずみを生じさせないために大切なことです
プラスチックレンズは温度により膨張、収縮をします。過度の熱が加わると強い「ひずみ」が発生します。さらに高温にさらされると、表面のコート膜にシワのようなクラックが入ります。これらは加熱による特有の症状ですが、よく見ないとわかりません。もしもライトの光がギラつく(散って見える)とか、いくらきれいに拭いてもスッキリ見えないなどの症状があったらその可能性があります。温度が何度以下、加熱された時間が何分以内なら大丈夫、という明確な基準はありません。熱源の近くや高温になる場所には置かないでください。
1・ヘアドライヤーの熱風をメガネに当てない。
2・メガネをかけたままサウナに入らない。
3・コンロの炎に顔を近づけすぎない。
4・メガネを暖房器具のそばに置かない。
5・メガネをかけたまま「くわえタバコ」をしない。
6・メガネを灰皿のそばに置かない。
7・たき火など、火の近くでは顔に炎の熱を感じない程度に離れる。
8・メガネを直射日光の当たる窓際などに置かない。
9・炎天下の砂浜や舗装路面、好天時に駐車した車内はかなりの高温になる。
メガネは常温での使用が前提です
型直し・ネジの緩み・クリーニングなど、メガネはアフターケアが不可欠です。
そして、それはメガネを調製した(作った)店が行うのが基本です。
勤務先やご自宅から遠方の店で購入なさった場合、わざわざ出向くのが大変かもしれませんが、緊急事態でない限り、購入店でメンテナンスを受けることをおすすめします。
あなたのメガネのことは、作った技術者が一番わかっているからです。
よく知らない方から「掛け具合いを直してくれ」と頼まれると、正直なところ戸惑います。
簡単な直しは無料でさせていただきますが、それ以外はお代をいただくことになりますし、万一破損したときの補償は出来ません。ですからある程度まで直して、あとはご購入店できちんと直していただくようお話しします。
ただし「購入店で何回やってもダメ」と言う場合は別です。
私が出来ることはさせていただきます。
メガネの掛け具合を直す「調整=フィッティング」は、簡単な技術ではありません。
破損というリスクを考えれば「安請け合いはできない」ことをご理解願います。
メガネフレームの修理は、ネジが緩んで抜けた程度の簡単なものから、接合部分が取れてしまう「ロー離れ」や、部品の「折れ・亀裂」など簡単には直らないものがあります。
単にネジが抜けただけだと思っていたのが、実はネジが錆びてネジ穴の中で折れていた、ということも珍しくありません。
フレームの品質や破損の状態により修理期間や費用は異なります。
1ケ月ほどかかる場合もございますので、メガネがないと生活に支障をきたすという方はスペアをご用意なさることをおすすめします。
メガネのフィッティングや修理は、緊急でない限り、お求めになったお店に依頼するのが良いと思います。
「そのお店に行けない」「その店は技術が未熟で上手に直せない」など、お困りの場合には当店でもお受けしておりますが、フレームの品質はもピンキリで、うっかり手を出せないものもございます。
また、大したことがないように見えても、実は深刻な破損ということもあります。
お受けできるかどうかは当店で判断させていただきますので、ご要望に添えない場合は何卒ご容赦願います。