ヨネヤでは、一級眼鏡作製技能士が責任を持って、視力で悩む方々のお力になることを第一に考える、メガネづくりをしています。

ヨネヤ

 調節・輻輳・屈折異常の話

・眼は高性能のオートフォーカス
・「ピント合わせ」と「寄り眼」
・屈折異常とは

 斜位・眼位検査・プリズムの話
・眼鏡はただ見えるだけじゃダメ
・斜位(かくれ斜視)とは?
・プリズムによる斜位の補正
・こんな症状があったら

 メガネレンズの話
・メガネレンズの素材
・非球面レンズと球面レンズ
・凸レンズを薄くする
・調光レンズは1本二役
・クールな印象ライトミラーコート
・レンズの価格

メガネフレームの話
・メガネフレームの原産国表示
・超弾性メガネフレーム
・品質の良いメガネフレームとは
・フレーム選びに潜む落とし穴
・メガネフレームのバリエーション

 シニアメガネの話
・シニア眼鏡は「使い分け」で快適
・遠近累進との使い分けパターン
・シニア眼鏡作りは手間かけて

 メガネのメンテナンス
・メガネはとってもデリケート
・プラスチックレンズのご注意
・メガネのアフターケア
・ヨネヤのメガネ修理

 メガネ通販の問題点
・メガネ通販とは
・眼鏡を雑貨のように扱えるのか
・通販メガネのアフターケアは?
・「手軽さ」と引き換えに……

 その他メガネの話
・メガネとファッション
・伊達メガネでイメージアップを!
・日本のメガネ技術は野放し状態
・良いメガネをつくるための5箇条




メガネフレームの話

メガネフレームの原産国表示

メガネフレームの原産国表示には規約があります(眼鏡類の表示に関する公正競争規約第4条第2項)。
かつては高品質フレームと言えばドイツ製で、日本製は低く見られていたものですが、今や「日本製」「Made in Japan」は高品質の代名詞とも言えます。
当店では「日本製」「Made in Japan」が中心の品揃えをしておりますが、価格のバリエーションを考えるとアジア圏で製造された低価格フレームも必要になりますので、価格と品質のバランスをとりながら仕入れをしています。

超弾性メガネフレームにご注意!

よく「適材適所」と言いますが、メガネフレームに使われる素材にも当てはまります。むやみに超弾性素材を使っても、良いメガネフレームにはなりません。バネ性が有効な部分とそうでない部分を上手に使い分けて真面目に作るからこそ、かけ心地もよいのです。もちろんちゃんとフィッティングすることが前提です。

試着したとき横幅はちょうど良かったのに、仕上がったらゆるくなった(きつくなった)ということは起こり得ます。原因の多くは、ダミーレンズと実際のレンズのカーブが違うことです。レンズのカーブが浅ければテンプルは開き、深ければ狭くなります。
通常、メガネ店ではそう言う変化を見越してフレームを選び、フィッティングをしますが、安価な超弾性プラスチックフレームの多くはそういうことを前提に作られてはいません。また、雑貨メガネ店などに技術を期待することは無理な話です。
「メガネが出来ました、ゆるくてもきつくても直りません(直せません)」では困りますよね。

品質の良いメガネフレーム

高級素材のフレーム

工芸品とも言える「べっ甲」や「金」のフレームがあります。精緻を極めた細工は本当に素晴らしいものです。
しかし、実用のメガネは別物です。お一人おひとりに合わせて調整(フィッティング)されて、きちんと処方された度数のレンズを加工して「メガネ」になって、初めて真価を発揮します。
べっ甲や18金など高級素材のフレームで作れば品質の良いメガネができるわけではありません。

キャッチコピーはかっこいいけど

「べっ甲」や「金」とは違った意味で、造りの良いフレームはたくさんありますが、素材の品質からパーツの精度、表面仕上げなどの違いは、ブランド名や広告だけではわかりにくいものです。
やたらとカッコいい品名、よくわからないブランド名、「超軽量」「しなやか」とか、根拠がアヤシイ「世界が認めた」なんてすごいキャッチコピーもありますから。

スイスフレックス5,400円?

ある通販サイトには「スイスフレックス5,400円」なんてのがありました。
写真を見れば一目瞭然なのですが、本物の「SWISS FLEX」ではありません。
安価なフレームの代名詞とも言える「TR-90」という弾性プラスチック製のようです。
でもよく知らない方は「通販でスイスフレックスが安く買える!」と勘違いするかもしれません。
現物を見ないで購入する、通販ならではのケースです。

本物の「SWISS FLEX」発売元に問い合わせたところ、商品名のつづりを微妙に変えているので販売差し止めが難しいのだそうです。

低価格でクォリティーが高い?

エコノミストと呼ばれる方が、
「○○(某雑貨メガネ店の名前)のように低価格でもクォリティーの高いメガネを提供して・・・」
などとテレビでコメントしているのを見ると「経済はプロでもメガネに関しては素人」というのがわかります。
「低価格でクォリティーが高い」って耳触りが良くてカッコイイ言葉ですが、5,000円や7,000円でクォリティーの高いメガネというのを見てみたいものです。

フレーム選びに潜む落とし穴

検査や加工やフィッティングといった技術面には携わらない、接客や販売だけなら専門的な知識がなくても簡単にできるのでしょうか?
メガネフレームも、色やデザインを自分の好みで選べると良いのですが、衣料品やアクセサリーのようにはいきません。
メガネはファッションアイテムのひとつではありますが「視力を補正して快適な見え心地をサポートする」ことが前提にあるからです。


レンズが変われば横幅も変わる

店頭に並んでいるフレームには薄いダミーレンズが入っていることが多く、横幅が多少きつくても前枠がたわんでピッタリに感じてしまいがちです。これが、まともなコンサルティングを受けずにフレームを選ぶシステムの「落とし穴」とも言えます。



横幅ピッタリ

このように、たまたま横幅がピッタリの場合もあります。

横幅ゆるい

カーブの浅い(ゆるい)レンズを枠入れすると
前枠のソリ角が弱くなり(逆ゾリになることもあります)テンプルも開いてしまい、横幅はゆるくなります。

横幅きつい

カーブの深い(きつい)レンズを枠入れすると
前枠のソリ角が強くなり、テンプルは内向きになりますので、こめかみ付近に強く当たって、テンプルは外側に反ってしまい、横幅はきつく、耳の後ろはゆるくなります。


このように、レンズの枠入れ加工後に前枠のソリ角(アオリ角)やテンプルの開きが変わるのは珍しいことではなく、再調整をするのが普通です。ただし、フレームの材質やデザインによっては再調整がうまくいかないことがあります。特に、低価格が売りのオール超弾性プラスチックフレームには、ほとんど直せない製品が少なくありません。当店でも花粉防止用にはTR-90という調整がやりにくい弾性素材フレームがありますが、レンズ枠入れ加工後にお顔に合うかどうかを考えてお選びします。こんな当たり前のことが出来ない、素人集団のようなメガネ店は少なくありません。

フィッティングがキチンと出来て「メガネ」になる

メガネフレームは、あなたに合わせてフィッティング(調整)をしてピッタリにします。何もせずにピッタリ合うことなどありません(ゼロではないでしょうが・・・)。
お顔立ちはそれこそ十人十色です。「このフレームは、メガネに仕上がった状態でお客様のお顔にフィットさせることができるか」と考えるのはメガネ屋であれば普通のことです。
フレーム選びには専門家のアドバイスが不可欠です。
ましてや現物を試着もしないで画像だけで選ぶ「メガネ通販」が上手くいくと思いますか?


「メガネの通販について」はこちら

メガネフレームのバリエーション

良質の素材で手間をかけて仕上げたフレームから、ベーシックで実用本位なものまで、さまざまな価格帯をご用意してございます。
また、レンズを薄く軽く仕上げたい方のための強度近視用フレーム、おとな向けの小さいサイズ、ヤングはもちろんオシャレなシニアにもオススメのカッコイイ大きいフレームお子様用は幼児向けから小学校高学年向けまで取り揃えています。普段使いからスポーツでの使用にも適したオール弾性樹脂フレーム「スイスフレックス」も取り扱っております。同じようなものばかりにならないよう、バラエティーに富んだ品揃えを心がけております。